2003
12月のトレイル
UPDARE 03/12/23


車道はのどかな山村を縫って徐々に高度を上げてゆく。

無理の無い傾斜が続くなら、ペダリングもまた楽しい。



やがて車道が終れば、山頂までは容赦ない押しや担ぎが待っている。


手入れの良い美しい杉の植林帯なら、担ぎもさして苦にはならない・・・?
担ぐ苦しさとは裏腹に、短時間での高度稼ぎというメリットがある。


だから疲れたのなら、次第に良くなる周りの景観にしばし見とれれば良いのだ。
良く踏まれている道が山頂まで続く。

タイヤが土と枯葉を踏む音だけが森に響音する世界だった。
ハイカーが先行するなら、無理な乗車は止めて流れに任せよう。


まだ陽は高いのだから・・・
山頂という大舞台では、冬富士の勇姿が我らを出迎えていてくれた。





さあ待望のダウンヒルを始めよう。



乾いた土と枯葉を踏みしめながら・・・
北斜面に回ると、霜柱がまだ溶けずに残っていた。
西に傾きかけた太陽が、トレイルに何本もの縞模様を描いてゆく。
殆ど人の入らないトレイルでは、枯葉のラッセルが続く。


後続が埃で辛いのを、先頭は案外知らなかったり・・・
知っていてもどうにもならんしね。
午後の陽光の中、暖かい森のトレイルを下る。


ふと振り返れば、今日一日を過ごしてきた山々が木々の間から垣間見れた。
我らを見送っているようだ。
極楽トレイルは以外にもいつも突然終る。

ただし今度ばかりは、誰もがもうご馳走様と言いたかった・・・


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